この記事は2023年5月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年5月17日(水)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
今年はまだ25,000円台の時もあった日経平均だが、じわじわと上昇。上昇トレンドに沿って30,000円目前まで値を上げてきた。順調に続伸する日経平均を横目に為替は方向感なく神経質な動き。
その要因は、米債務上限問題。米債務上限問題を巡り、バイデン米大統領とマッカーシー下院議長ら議会指導者が今月2回目の会談を行った。マッカーシー氏は会談後、合意には依然程遠いとコメント。ただ、今週末までに合意に至る可能性はまだあるとも付け加えていた。
バイデン氏はG7広島サミット出席後に予定していたオーストラリアとパプアニューギニア訪問を取りやめ、債務上限を巡る共和党との協議に戻る予定。関係者によれば、本日17日(水)に日本に向け出発するが、G7サミット閉幕後の21日に米国に戻るようだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日16日(火)の米国株は下落。債務上限問題で合意にまだ時間がかかるとの懸念から、相場は終盤に下げ足を速め、NYダウは1%安。米債務上限問題が不安定であるため米債利回りも大きな動きはなし。
日経平均が堅調であるため、短期では豪ドル/円などでリスクオンポジションを取りたいところだが、債務上限問題がはっきりするまで、スウィングポジションは様子見したい。
▽米ドル/円の日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。