この記事は2023年5月16日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=VideoFlow/stock.adobe.com)

2023年5月16日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円に関しては下値がだいぶ堅く、経済指標で悪い数字が出ても一瞬落ちるがすぐに戻ってくるという印象。まるで形状記憶合金かのようでショートを振りにくい。

注目されている債務上限問題などは確かにあるもののデフォルトになることはさすがにないだろう。よって、それを材料に売っていくのは厳しそうだ。

昨日15日(月)発表されたNY連銀製造業景気指数に関してもかなり悪い数字だったが下がらない。なぜなのか少し引っかかるところはあるが、本日16日(火)も136円を挟んで小動きとなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは134.00~138.00円。ただ、予想上値は137.00円を抜ければの話で、137.00円は抜けないかもしれない。

戦略としては前述した通りショートは難しいため、買いから入りたい。具体的には135.65円付近で買って、136.15~136.20円、最大で136.35円辺りで利食う形で臨みたい。

ただ、本日16日(火)の東京市場は朝からほぼ動かないので欧州市場待ち、もしくは小売売上高待ちといったところだろう。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。