この記事は2023年5月17日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Mirith/stock.adobe.com)

2023年5月17日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週、米CPIが前年同月比で4%台まで低下したことを背景に米ドル/円は一時133円台まで下落したが、長続きはせず。その後はショートポジションのストップを燃料に136円台まで上昇している。

本日17日(水)は日経平均株価が節目の3万円台を付けたこともリスクオンの円安を後押ししているだろうか。今週のイベントではFRB高官の発言が多数予定されており、明後日19日(金)にはパウエルFRB議長とバーナンキ元FRB議長との対談が控える。

ただし、足元FRBボードメンバーの発言を聞く限り、パウエルFRB議長もタカ派寄りのスタンスを変えるとは思えず、無難に通過するかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、アクティブなポジションがショートで捕まっているので、もう少し底堅い展開を予想。短期的なターゲットとしては200日移動平均線が差し掛かる137円だろう。コレといった米ドル/円上昇の理由は見えてこないので、高いレベルでのロングは少し慎重になるが、崩れるまでは乗ってみたい。

また、米債務上限問題も突発的なリスクオフに振り回されてしまうが、実際に米国がデフォルトに向かう可能性は限りなく低く、同ヘッドラインで下がったところは買い場になると考えている。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。