この記事は2023年5月18日に「CAR and DRIVER」で公開された「軽量化と出力向上を果たしたBMW M3のCompetition Sport=CSが登場」を一部編集し、転載したものです。


BMWがM3 Competition M xDriveをベースに約20kgの軽量化と約40psの出力アップを実現した特別なMハイパフォーマンスモデル「BMW M3 CS」の日本における注文受付を開始。販売台数は30台限定で、車両価格は1998万円に設定

BMWジャパンは2023年5月17日、全世界1500台限定で生産される究極のM3モデル「BMW M3 CS」の注文受付を、BMWオンライン・ストア限定で実施すると発表した。日本での販売台数は30台限定で、車両価格は1998万円に設定。注文受付は5月17日から5月31日午後11:59まで行い、限定台数より注文数が上回った場合には、厳正な抽選のうえ本年7月初旬までに当選者を決定する。ユーザーへの納車開始は、本年第3四半期以降を予定している。

テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲BMW M3 CS 価格:8SAT1998万円 BMWオンライン・ストア限定で注文受付を実施。日本での販売台数は30台限定

Competition Sportの略であるCSのサブネームを冠したM3 CSは、通常モデルのM3 Competition M xDriveをベースに、緻密な軽量化やエンジンの出力アップ、内外装の専用アレンジなどを施して、究極のサーキット志向Mハイパフォーマンスモデルに仕立てたことが特徴である。

テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲Competition Sportの略であるCSのサブネームを冠したM3 CSは、究極のサーキット志向Mハイパフォーマンスモデルに仕立てたことが特徴

まずエクステリアでは、カーボンファイバー強化樹脂(CFRP)のボンネットやフロントスプリッター、エアインレット、ドアミラーキャップ、Mリアスポイラー、リアディフューザーなどを配備して、より存在感を高めるともに効果的な軽量化を達成。軽量化に関しては、後述するCFRP材の内装パーツなどと合わせて、車重が約20kg軽くなる。また、イエローのデイライトを組み込んだBMWレーザーライトや、ブラックをベースにレッドのアクセントを利かせたモデルバッジおよびキドニーグリルなどを装備して、特別感を強調する。足もとには、CS専用デザインの軽量アロイホイールとサーキット用ハイパフォーマンスタイヤを装着した。

テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲カーボンファイバー強化樹脂(CFRP)のボンネットやフロントスプリッター、エアインレットを装備
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲CFRP 材のMリアスポイラーを採用
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲リアディフューザーもCFRP 材で仕立てる。チタン材のBMW M Performanceサイレンサーシステムを装備
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲イエローのデイライトを組み込んだBMWレーザーライトを装着
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲ブラックをベースにレッドのアクセントを利かせたキドニーグリルおよびモデルバッジを装備
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲CS専用デザインの軽量アロイホイールとサーキット用ハイパフォーマンスタイヤを装着

内包するインテリアは、ブラックとレッドのバイカラーを基調に、センターマーク付きのアルカンターラ仕上げマルチファンクションMスポーツステアリングホイールやMカーボンファイバートリム、専用CFRP製センターコンソール、M3 CSレタリング入りドアシルプレートなどを特別装備。また、前席にはCSロゴを配したMカーボンバケットシートを装着する。一方、後席には大人3名が座れるベンチシートを配備して、日常使いでの優位性を確保。コクピットと同様、ブラックとレッドのバイカラーで仕上げたことも訴求点である。

テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲センターマーク付きのアルカンターラ仕上げマルチファンクションMスポーツステアリングホイールやMカーボンファイバートリムを採用
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲専用CFRP製センターコンソールを設定
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲M3 CSレタリング入りドアシルプレートを特別装備
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲前席にはCSロゴを配したMカーボンバケットシートを装着
テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲後席にはブラックとレッドのバイカラーで仕上げたベンチシートを配備

パワートレインに関しては、2992cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンのターボ過給圧を通常ユニットの1.7barから2.1barにブーストアップするなどのセッティング変更を実施。最高出力は約40psアップの551ps(405kW)/6250rpmを発生する。トランスミッションには専用セッティングの8速Mステップトロニックを採用。性能面では、前述の軽量化の効果と合わせて、0→100km/h加速3.4秒、最高速度302km/hを達成した。さらに、チタン材のBMW M Performanceサイレンサーシステムを組み込んで高揚感あふれるサウンドを演出している。

テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲2992cc直列6気筒DOHC直噴Mツインパワーターボガソリンエンジンのターボ過給圧を通常ユニットの1.7barから2.1barにブーストアップするなどのセッティング変更を実施。最高出力は約40psアップの551ps(405kW)を発生する

シャシーについては、通常モデルのM3 Competition M xDriveをベースに路面追従性やキャンバー強度、ダンパーのレスポンスを向上させる目的で、ボールジョイント箇所を4カ所増やして14カ所としたことがトピック。合わせて、専用のサスペンションやスタビライザー、コントロールアーム、トラクションコントロールなどを組み込んで、サーキットにおけるドライビングダイナミクスを最大限に引き上げる。また、制動機構にはハイグロスレッド塗装のキャリパーを配したMカーボンセラミックブレーキを装備した。

テスラが「モデルS」と「モデルX」の日本における注文受付を開始
▲路面追従性やキャンバー強度、ダンパーのレスポンスを向上させる目的で、足回りのボールジョイント箇所を4カ所増やして14カ所とする
Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER