この記事は2023年5月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年5月24日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円は140円を試す展開だが、高値圏では米債務上限問題が上値を抑えている。米債務上限に関してはマッカーシー下院議長が「妥協可能と確信している」と発言しているように前向きな進捗が伺えるが、決着はもう少し先だろう。
また、米利上げについてもFRBボードメンバーで意見が割れており、FF金利先物市場では依然として利上げ停止が優勢なものの、見通しは一進一退。
昨日23日(火)の米PMIは結果が強弱入り混じる展開だっただけに見通しは難しいが、本日24日(水)日本時間夜もイエレン財務長官を始めFRB高官の発言が予定されており、トレンドを見極める上でもヘッドラインには引き続き注視しておきたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は139円を超えてくるとストップが見えるので、走るかどうかは展開次第だが、ついて行けるように準備だけはしておきたい。ただし、高いところであまり突っ込みすぎると捕まりそうなので細かく売買していくことになるだろう。
また、米債務上限については協議がぎりぎりまで続くと思われるため、あと何回かはネガティブなヘッドラインに下押しする展開もありそうだ。米国が本気でデフォルトに向かうとは考えられず、米ドル/円が下がったところは拾えるかもしれない。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。