この記事は2023年5月30日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=chris/stock.adobe.com)

2023年5月30日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

債務上限問題が原則合意で終わり、実際に議会を通過するかどうかを懸念する人も多いが、事実上この問題は終わったと考えている。そしてここから多くの米経済統計が発表されるが、次の焦点はこの辺りに移りそうだ。

ISM製造業景況指数、雇用統計、少し先のCPIなどの結果を確認してから6月15日(木)日本時間未明のFOMCで利上げが実施されるかどうかが判断されるだろう。おそらく強めの指標結果が続くのではないだろうか。

またその一方で日本では6月16日(金)に日銀の政策金利発表がある。サプライズの可能性はないわけではないが、植田日銀総裁は金融緩和継続スタンスを明確に示している。

そのため、強い経済を背景とした米国の金融引き締めの一方、日本では金融緩和が続くので、やはり米ドル/円はなかなか円高には向かわないだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は140円台に乗ったが引き続き押し目買い。次は142円台半ばにテクニカルポイントが集中しているのでその辺りにトライすると想定している。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。