世界5大ウイスキーのひとつ「アメリカンウイスキー」の人気が、現在急上昇中であることをご存じでしょうか。
アメリカは世界のウイスキーファンが注目するウイスキーの産地で、現在、新進気鋭のクラフト蒸留所が増えています。
バーボンのイメージの強い「アメリカンウイスキー」には、どのような種類や特徴があるのでしょうか。
今回は「アメリカンウイスキー」の特徴や種類、今知っておきたい「アメリカンウイスキー」の銘柄を5つ紹介します。
この記事の監修者
浅野まむ
お酒とBarを愛しています。バーテンダー歴8年、現在ライター。ウィスキーエキスパート資格持ち。 1人で飲むのも、2人で飲むのも、大勢で飲むのも何でも好きです。
アメリカンウイスキーの特徴
アメリカンウイスキーの定義は、連邦アルコール法によって、以下のように定められています。
- 穀物を原料として発酵させ、アルコール度数95%以下で蒸溜
- オーク樽で熟成(※コーンウイスキーは必要なし)
- アルコール度数40%以上でボトリング
アメリカンウイスキーと名乗るには、これらの条件をクリアしないといけません。
スコッチやジャパニーズウイスキーの主な原材料が大麦麦芽であることに対し、アメリカンウイスキーは原料にさまざまな穀物を使用するのも大きな特徴です。
アメリカンウイスキーとバーボンの違い
アメリカンウイスキーといえばバーボンと思われるかもしれませんが、バーボンはアメリカンウイスキーのひとつに過ぎません。
アメリカンウイスキーの中で「原料比率のうち51%以上トウモロコシが含まれているウイスキー」がバーボンです。
主原料がトウモロコシなので、甘くまろやかな味わいです。
アメリカンウイスキーの種類と定義
アメリカンウイスキーの種類と定義を紹介します。
バーボンウイスキー | ・原料比率のうち、トウモロコシを51%以上使用 ・内側を焦がしたオークの新樽を使用 ・アルコール度数80%以下で蒸留し、62.5%以下で樽詰めして熟成 ※熟成期間が2年以上経過したものをストレートバーボンウイスキーと呼ぶ |
ライウイスキー | ・原料比率のうち、ライ麦を51%以上使用 他は「バーボンウイスキーの定義」と同じ ※熟成期間が2年以上経過したものをストレートライウイスキーと呼ぶ |
ホイートウイスキー | ・原料比率のうち、小麦を51%以上使用 他は「バーボンウイスキーの定義」と同じ |
モルトウイスキー | ・原料比率のうち、大麦麦芽を51%以上使用 他は「バーボンウイスキーの定義」と同じ |
ライモルトウイスキー | ・原料比率のうち、ライ麦麦芽を51%以上使用 他は「バーボンウイスキーの定義」と同じ |
コーンウイスキー | ・原料比率のうち、コーンを80%以上使用 ・アルコール度数80%以下で蒸留 ※古樽、もしくは内側を焦がしていないオークの新樽を使用して熟成期間が2年以上経過したものをストレートコーンウイスキーと呼ぶ |
テネシーウイスキー | ・アメリカ・テネシー州で、チャコールメローイング製法(蒸留後にサトウカエデの炭でろ過する)で造られている 他は「バーボンウイスキーの定義」と同じ |
「アメリカンウイスキー」はそれぞれ主原料が違うので、味わいもさまざま。
ぜひ自分好みの「アメリカンウイスキー」を見つけてみましょう。