外為どっとコム トゥデイ
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年6月21日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼20日(火)の為替相場
(1):RBA議事録公表 7月の追加利上げ観測がやや後退
(2):「中国の刺激策は不十分」と円買い強まる
(3):米経済指標を受けてドルが一時持ち直し

▼20日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:ドル高が進む可能性も/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

20日(火)の為替相場

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期間:20日(火)午前6時10分~21日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):RBA議事録公表 7月の追加利上げ観測がやや後退

豪中銀(RBA)は今月6日の理事会の議事録を公表。同会合での予想外の利上げが「微妙なバランスの議論」の結果であったことがわかると次回7月会合における追加利上げ期待がやや後退。豪ドル/円は97円台を割り込んで下落した。この直前には中国人民銀行(PBOC)によるローンプライムレートの引き下げが発表されたが、5年物の引き下げ幅は市場予想を下回る10bp(0.10%ポイント)にとどまった。

(2):「中国の刺激策は不十分」と円買い強まる

中国の小幅な利下げは低迷する経済の刺激策としては不十分との見方から原油や銅などの国際商品価格が下落。欧州株も値下がりする中、クロス円で円買いが強まるとドル/円も軟化した。

(3):米経済指標を受けてドルが一時持ち直し

米5月住宅着工件数は年率換算163.1万件と市場予想(140.0万件)を大幅に上回った。同建設許可件数は149.1万件だった(予想142.5万件)。これを受けてドルは一時持ち直したが、ドル/円は欧米株安を背景とする円買いで上値が重かった。

20日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

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ドル/円の見通し:ドル高が進む可能性も

昨日のドル/円は年初来高値から反落。7カ月ぶりの高値となる142.25円前後までドル買い・円売りが先行したものの、欧米株安や原油安を背景に米長期金利が低下するとNY市場終盤には141.22円前後まで下落した。

本日は、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ再開の可能性を探る上で、パウエル議長の金融政策に関する議会証言に注目が集まっている。FRBは先週13-14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で年内の残り4会合のうち2回は利上げを行う見通しを示したが、市場の織り込みは1回程度にとどまっている。
本日の証言を受けて市場が年内2回の利上げを織り込みに動くようなら米金利の上昇とともにドル高が進む可能性もある。ただ、パウエル議長は先週のFOMC後の会見で、インフレリスクは上方向としながらも「対応(引き締め)が少な過ぎるリスクと多過ぎるリスクは均衡の取れた状況に近づきつつある」との見解を示した。本日の証言も同様のトーンであればドルの反応は限定的となりそうだ。

注目の経済指標:英消費者物価指数

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注目のイベント:FRB議長議会証言

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※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

神田 卓也
神田 卓也(かんだ・たくや)
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。

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