「ラガヴーリン」の特徴
「ラガヴーリン」の主な特徴は、「スモーキーな味わい」と「長期熟成ゆえの生産量の少なさ」です。
本項目では、理由について詳しくご紹介します。
スモーキーな味わい
「ラガヴーリン」の特徴の1つに、アイラ生まれならではのスモーキーな味わいが挙げられます。
「ラガヴーリン」がもつピート由来の強烈でスモーキーな味はアイラモルトの個性として知られており、同時に深みのある風味も楽しめます。
ウイスキー初心者にとってはパンチが効いている特徴的な味わいかもしれませんが、多くのアイラモルトファンがそのスモーキーな味わいに魅了されています。
長期熟成ゆえの生産量の少なさ
長期熟成による生産量の少なさも、「ラガヴーリン」の特徴の1つです。
「ラガヴーリン」のスタンダードボトルは16年で、公式サイトでは「伝説には時間がかかる(原文:LEGENDS TAKE TIME)」と称しています。
また、「ラガヴーリン」の原酒は「ホワイトホース」にもキーモルトとして使われているため、需要に対して生産量は少ないといえます。
生産量が少なく手に入りにくい銘柄だと思われがちですが、2023年7月現在、「やまや」などの酒屋でコンスタントに販売されており、インターネット通販でも入手可能です。
「ラガヴーリン」の製法
「ラガヴーリン」の製法の特徴は、「蒸留器」と「熟成を行う貯蔵庫」にあります。
蒸留には4基の蒸留器が使われ、初留釜での蒸留は5時間、再留釜での蒸留は10時間かけて丁寧に行われます。
1969年には、ラガヴーリン特有のくびれのないストレートヘッド型(通称・タマネギ型)のスチルが導入され、加熱方式も変更されました。
また、ラガヴーリン蒸留所の貯蔵能力は数千樽のみです。
蒸留後のスピリッツは、ほぼ全量、スコットランド本土やアロア近郊の貯蔵庫に運ばれて長期熟成されます。
現地ツアーでは、ラガヴーリン蒸留所の倉庫見学も可能です。