携帯会社がSIMロックをする理由

そもそも、国内の携帯電話会社がSIMロックをしている理由は、端末を事実上無料あるいは格安で提供してでも、長期契約を締結して顧客を囲い込み、シェアを獲得したいという戦略があったからである。携帯電話等の端末の価格が高く、国内での使用を前提にしていた時代には、通信料として数千円払うことで、すぐに最新の携帯電話等が使えるということで顧客にとってメリットがあり、携帯電話の普及に貢献した側面もある。


端末低価格化とグローバル化がSIMロック解除を後押し

このように今まで、SIMロックにより携帯会社各社はその恩恵を受けてきた。しかし、携帯電話等の端末の価格が安くなり、グローバルに携帯電話等が使われる環境になってくると、国内でしか使えない端末に疑問を感じる人が多くなってきた。また、格安でSIMカードのみを販売する業者も出てくるようになり、通信料の高さが目立つようなったという事情も背景に、SIMロック解除を政府が率先して推進する必要性が生じてきたということである。


日系携帯会社の独自文化改めて国際競争力強化へ

iPhoneの多くの部品は日本製であるが、原価率は25%とも言われており、7割もの利益が、米国にもたらされている。日本の優れた技術が世界に認められることはうれしいことではあるが、iPhoneのような製品が日本のメーカーから作られるようになれば、利益も日本にもたらせるようになる。

グローバル戦略を進めている日本政府としては、今までの独自の文化を改め、iPhoneに負けない世界に通用するような端末作りをして欲しいという希望を込めて、『SIMロック解除義務化』という英断をしたのではないだろうか。

(ZUU online)

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