この記事は2023年9月6日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2023年9月6日(水)の午前10時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

この円安相場に対し、久しぶりに神田真人財務官が円安牽制コメントを出した。

神田真人財務官は本日6日(水)、外国為替市場のドル・円相場が1ドル=147円台後半と円安が進行していることを受け、「こういった動きが続くならあらゆる選択肢を排除せず対応する」と財務省内で記者団に語り、市場をけん制した。

今回の円安相場では147円台を回復しても当局から何のコメントもないのは、逆に不自然だと思っていたが、まず財務官から牽制コメントが出された。

このコメントで米ドル/円は147.40円程度まで緩んだが、牽制コメントを待っていた投機筋がすかさずドル買いを持ち込み、本日午前10時頃の時点で147円台後半に戻されている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

他通貨に視点を移すと、今回は円安というよりもドル全面高の相場であり、ドルインデックスは続伸。ユーロ/米ドルも1.07ドル台前半に値を崩している。直近のターゲットは米ドル/円の150円、ユーロ/米ドルの1.0500ドルに向けてドル高継続。米ドル/円の押し目買い、ユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

▽米ドル/円日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。