ウイスキー「嘉之助」の特徴

ウイスキー「嘉之助」の特徴は焼酎づくりのノウハウを活かした独自の製法と、スコットランドのウイスキー文化との掛け合わせで、ウイスキーだけでなくラベルにもこだわりを持っています。

詳しく見てみましょう。

クラフト蒸留所では珍しい3基のポットスチル

whiskeen
(画像=「whiskeen」より引用)

嘉之助蒸溜所の最大の特徴は、ウイスキーのクラフト蒸留所では珍しく3基のポットスチルを所持していることです。

ポットスチルの内訳を以下にまとめました。

  • 初留器1基
  • 再留器1基
  • 初留・再留兼用が1基

タイプの異なる原酒を組み合わせることで、香りや味わいにバリエーションが生まれます。

なお3基のポットスチルは三宅製作所が製造したもので、すべてスコットランドのフォーサイス製ポットスチルを採用する北海道の厚岸蒸溜所とは対照的であることが分かります。

ウイスキーに独特の熟成をもたらす気候

ウイスキー「嘉之助」の特徴として、独特の熟成をもたらす鹿児島県の気候も外せません。

嘉之助蒸溜所は日本3大砂丘の1つである吹上浜(ふきあげはま)の海岸沿いに建設されています。

さらに鹿児島県日置市という南国に位置しながらも寒暖差が大きい点にも注目です。夏は暑く、冬は0度前後まで冷え込む寒暖差と潮風が、ウイスキーの味わいをまろやかにします。

まさに「メロー」という言葉がぴったりですね。

メローなラベルデザイン

「シングルモルト嘉之助」のラベルデザインは、コンセプトの「メロー」な雰囲気を視覚化しています。

ラベルデザインは、嘉之助蒸溜所に併設されているバー「THE MELLOW BAR」から見える東シナ海に沈む夕日と水平線をモチーフにしているそうです。

嘉之助氏は生前、友人に宛てた手紙で以下のように語っています。
「日本一夕日が美しく映える景観の地、これにマッチするようデッサンから長い長い時間をかけて絵を仕上げるように工場を建設したいと楽しみにしております。」

嘉之助氏の言葉がそのまま「シングルモルト嘉之助」のラベルデザインに表れているようですね。