この記事は2023年11月21日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年11月21日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
予想より弱い米経済指標が続き、米国の引き締め政策がピークにあるとの認識が広がり、米金利が低下。それを受けたドル安の動きが始まっている。
ただ、本当に米経済がピークにあるかどうかは判断し難いところがあるが、金融政策的にはおそらくピークにあるのではないだろうか。感謝祭前という状況もあり、急激なポジション調整となっている。
弱い経済指標がきっかけとなっているので、今後も経済指標が注目されるが、仮に強い数字が連続して出てきた場合、この状況がストップする可能性がある。ポイントとしては、引き続き米経済指標に注目することだと思っている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
基本的に現在の米ドル/円相場は調整局面だと考えているが、もしかしたらそれが小さいものになるのか、昨年のように高値から25円程落ちてしまうのかは、今後の経済指標次第だろう。
長期的には米ドル/円強気スタンスは変わらないのだが、その中でも昨年のように25円落ちることもあるので、ここは慎重に先行きを見極めたいところ。
米ドル/円の下値目途に関して、明言するのは難しいところだが、ポイントとしては内田日銀副総裁発言で、以前の高値となっていた145円。このレベルが心理的にも大きな節目となりそうだ。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。