(画像: GMOテックHP より)
インターネット広告事業を手がけるGMOテック <6026> が12月11日に東証マザーズに上場する。
GMOテックはGMOインターネットの子会社で、2006年12月に設立された。今回の上場はちょうど設立から8年にあたるタイミングだ。資本金は1,000万円、従業員数は79名、現在の筆頭株主はGMOインターネットで、56.27%を所有している。新規公開株の申し込み期間は12月4日から9日までとなる。
今回はGMOテックのビジネスモデルや上場における業績などから初値期待値を考えていく
GMOテックのビジネスモデルと収益源
GMOテックは、インターネット広告を主な収益源とするビジネスモデルを持っている。さらに詳しい事業内容を見ていくと、スマートフォンリワード広告、スマートフォンアドネットワーク、O2O、リスティング広告、PC・モバイル・スマートフォン向けのコンサルティング、SEO、アフィリエイトなど特にスマートフォンなどモバイル向けサービスに力を入れたビジネスモデルを展開している。言わばインターネット集客の専門家だ。
インターネット広告やインターネットマーケティングは数値化しやすく、効果や収益などロジカルに分析し、顧客の収益につなげていくことがGMOテックのミッションとなっている。顧客は一般の企業や個人事業主など幅広い。こうした顧客から広告費やコンサルフィーをもらうことで成り立っている。
GMOテックの業績と初値期待値
GMOテックの過去2期分の業績を見ていこう。2012年12月期の売上高は10億5,742万円、経常利益は1億2,566万円、当期利益は7,310万円。2013年12月期の売上高は23億6,991万円、経常利益は1億8,498万円、当期利益は1億1,462万円と順調に増益している。さらに1株当りの利益額は2012年の73.11円から2013年には114.62円と増加している。
GMOテックの初値期待値を参考するにあたって、10月21日に上場した同じGMOグループであるGMOリサーチ <3695> が思い起こされる。GMOリサーチの公募価格は2,100円だったが、初値価格は4,900円まで騰がった。
GMOテックの場合、想定価格は5,760円となっており、吸収金額は18.2億円。東証マザーズIPOとしては中型の部類に入る。GMOグループであるという安心感もあり、初値は想定価格から騰がってくると予想される。
GMOテックのライバル企業と上場後の展望
現在、GMOテックがビジネスを展開するインターネット広告業界は熾烈な争いになっている。ライバル企業はサイバーエージェント <4751> 始め、デジタルアドバタイジメントコンソーシアム <4281> 、オプト <2389> 、セプテーニ <4293> 、アイレップ <2132> 、アドウェイズ <2489> など、インターネット広告業界は非常に競合が多い業界でもある。
しかし、スマートフォンの広告市場規模は2013年の1652億円であるのが、2016年予想では3058億円となっており、これから増々需要が高くなり拡大も望めるのも確かだ。GMOテックは中でもスマートフォンなどモバイルに特化しており、上場後のさらなる成長も期待される。
(ZUU online)
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