この記事は2024年2月5日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年2月5日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落とドルが全面高の展開で週を終えた。米ドル/円の週間の値幅は2円68銭、先々週の2円3銭に比較すれば、わずかに拡大しているが、先々週末比での変化は20銭程度の円安。
米ドル/円は高値圏で2週間続けて週足十字線となり、完全に上下に行ってこい、目先の方向感を失っている。この2週間、日銀金融政策決定会合、FOMC、米雇用統計と重要イベントを通過したにもかかわらず、市場参加者の気迷いが続く。
現在の為替相場の戦略やスタンス
年明けから約1カ月が過ぎ、早くも今年の為替市場は方向感を失う。今週は多くのイベントを通過した後だけに、着地点、居心地の良い水準を探る展開となりそうだ。今年はグローバルで利下げが目前に迫るが、経済の減速という視点から、欧州の落ち込みが鮮明だ。
ドイツの昨年の経済成長はマイナス、ラガルドECB総裁が1月のダボス会議で夏の利下げに言及したのもうなずける。中銀幹部がこうした政策変更の時期を示すのは極めて異例で、市場はそれ以前の利下げ開始を確実視する。
ユーロは対ドル、対円共に戻りは限定的となりそうだ。今週は米ドル/円で146.50~150.00円、ユーロ/米ドルで1.0700~1.0900ドル、ユーロ/円で158.50~161.50円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。