この記事は2024年2月5日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=xy/stock.adobe.com)

2024年2月5日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落とドルが全面高の展開で週を終えた。米ドル/円の週間の値幅は2円68銭、先々週の2円3銭に比較すれば、わずかに拡大しているが、先々週末比での変化は20銭程度の円安。

米ドル/円は高値圏で2週間続けて週足十字線となり、完全に上下に行ってこい、目先の方向感を失っている。この2週間、日銀金融政策決定会合、FOMC、米雇用統計と重要イベントを通過したにもかかわらず、市場参加者の気迷いが続く。

現在の為替相場の戦略やスタンス

年明けから約1カ月が過ぎ、早くも今年の為替市場は方向感を失う。今週は多くのイベントを通過した後だけに、着地点、居心地の良い水準を探る展開となりそうだ。今年はグローバルで利下げが目前に迫るが、経済の減速という視点から、欧州の落ち込みが鮮明だ。

ドイツの昨年の経済成長はマイナス、ラガルドECB総裁が1月のダボス会議で夏の利下げに言及したのもうなずける。中銀幹部がこうした政策変更の時期を示すのは極めて異例で、市場はそれ以前の利下げ開始を確実視する。

ユーロは対ドル、対円共に戻りは限定的となりそうだ。今週は米ドル/円で146.50~150.00円、ユーロ/米ドルで1.0700~1.0900ドル、ユーロ/円で158.50~161.50円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。