この記事は2024年2月20日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Taslima/stock.adobe.com)

2024年2月20日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週のポイントは、ともに米国のFOMC議事録公表とNVIDIAの決算発表になるだろう。このところ米ハイテク株や日経平均が好調に推移しているが、NVIDIAがそうした相場を牽引してきた最も重要な銘柄だ。

過去の決算では、いずれも好決算ながらも利食い売りで下落している。おそらく今回も好決算ではあると思うが、2025年度の見通しが市場の期待に応えられるかが不安材料。

年初から米国株は非常に上昇しているが、先週16日(金)から、SMCI(スーパー・マイクロ・コンピューター)など、一部ハイテク株が大きく利食い売りに崩れている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

個人的には、ここから株価が崩れる相場を想定している。そうなると米ドル/円も連動して下がる可能性があるが、下値は限定的だろう。

151円のバリアが強いので149円台後半から150円台後半というレンジ相場だと思うが、その中でやや強気なFOMC議事録公表を受けて上昇し、NVIDIAの決算で調整が入るといった形の、狭いレンジでの上下動を想定している。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。