新型TRシリーズエンジンは「Trophy」の血統から名づけられた
搭載されるエンジンは今回新開発されたもの。20世紀初頭のレース用シングルエンジンであり、由緒あるトライアンフ「Trophy」の血統から名づけられた。
最新のフューエルインジェクションを採用し、Euro5排出ガス規制をクリアした水冷398cc単気筒エンジンは、クラス最高レベルの最高出力40PS、最大トルク38Nmというパフォーマンスを発揮、優れたレスポンスと快適なパワー特性、躍動感のある豊かで個性的なエグゾーストサウンドを実現している。
4バルブDOHCシリンダーヘッドや、慣性バランスを最適化したクランクシャフトなど、低速域の乗りやすさを追求した現代的な技術を満載。また、フィンガーフォロワーロッカーアームや、フリクションを低減するDLCコーティングの採用により、スムーズな回転と扱いやすさを両立させたエンジンとなっている。デザイン面でもトライアングルバッジの付いたクラシックなトライアンフエンジン形状や、トレードマークであるブラックパウダーコート加工されたエンジンケーシングを採用しているのが特徴だ。
足回りはクラスを超えた上質なパーツを奢っている
スクランブラー400Xは、新型フレーム、ボルトオンのリアサブフレーム、ビッグピストン付き43mm径倒立式フロントフォーク、外部リザーバー付きモノショック式リアサスペンションユニット、鋳造アルミニウム製スイングアームなどを装備。加えて特性に合わせたサスペンションセットアップや専用のシャーシにより、トライアンフの特徴である、操作性が高く、ダイナミックなハンドリングを実現している。さらにデュアルチャンネルABS付きのブレーキはオフロードモードに切り替えも可能だ。