新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
(画像=「Moto megane」より引用)
新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
(画像=「Moto megane」より引用)

【Brand PR】
2023年6月に発表され、“普通二輪免許で乗れるトライアンフ”ということで注目されていた「スピード400」と「スクランブラー400X」が2024年1月に満を持して発売が開始された。モダンクラシックラインとして投入された2台のニューモデルであるが、今回、そのうちの1台であるスクランブラー400Xをじっくりと試乗する機会を得ることができた。トライアンフとして初めての中型セグメントモデルの完成度はどんなものか。その内容についてご紹介していこう。

オフロードバイクの源流となる初代ScramblerのDNAを継承

スクランブラー400X、スピード400の両モデルともに、英国ヒンクレーで企画・設計され、歴代モデル達と同様に、細部にまで徹底的にこだわって開発された。時代を超えたトライアンフのシルエットは、特徴的で彫刻のような燃料タンク、クラシカルなエンジン形状から一目でわかるデザインとなっており、大排気量モデルにも引けを取らない品質、フィーリング、存在感を誇っている。
伝統的なフィン付きシリンダーヘッドやエギゾーストヘッダークランプなどの伝統を継承しながら、アップスウェプトサイレンサーや大胆なグラフィックなどのモダンなデザインを採用。その上で目立たぬように配置されたラジエーターやプライマリーサイレンサー付きエグゾーストなど、繊細に組み込まれたテクノロジーを融合させている。
そしてスクランブラー400Xのデザインについてはオフロードバイクの源流となる1950年代の初代ファクトリーScramblerのデザインにまで遡ってDNAを受け継いでいるのが特徴となっている。

新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
トライアンフ スクランブラー400 X(マットカーキグリーン/フュージョンホワイト)(画像=「Moto megane」より引用)
新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
スクランブラー400 Xのフレームは、スピード400と比較してネック部分を延長した専用のものが採用されている。(画像=「Moto megane」より引用)

軽快で俊敏、そしてダイナミックで信頼感あふれる乗り心地を実現

試乗①フロント19インチならではの高い直進安定性、気持ちよい吹け上がり

新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
(画像=「Moto megane」より引用)

まずはオンロードから試乗を行った。エンジンを始動するとなかなか迫力あるサウンド。クラッチレバーを操作する力を軽減する「トルクアシストクラッチ」を採用したクラッチを握り、1速に入れてみるが引っかかりもなくスムーズに入った。アクセルを開けて走り出すと唐突にパワーが出るような不躾さはなく、アクセルを開けた分だけパワーが出るリニアな加速をしてくれる。新開発のエンジンは低~中回転域での巡航中は心地良い鼓動感だ。4000~6000回転あたりがよく使用する回転域となるが、シングルでありながらも気になる振動は無くスムーズで気持ちよい吹け上がりを楽しめた。いくつかコーナーを抜けてみるが、フロントに19インチタイヤを採用したことから、コーナーリング時に起き上がるようなクセは若干だが感じた。その分直進安定性は高いので街中から高速走行まで安心してクルージングが可能という印象だ。また「Bosch製のECUとライドバイワイヤースロットルにより、リニアで直感的なスロットルレスポンスを実現」とプロフィールにはあるが、試乗してまさにそのフィーリングを実感することができた。

試乗②悪路走行でもフロントがしっかりグリップするので安心できる

新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
(画像=「Moto megane」より引用)

続いてフラットダートをメインとした悪路走行も行ってみた。スクランブラーという名称から、悪路での走行性能を期待しがちだが、その期待は裏切られることはなかった。スクランブラー400Xは兄弟モデルのスピード400と異なるフレームを採用、ロングホイールベースかつ高剛性としたことで安定性を高めている。フロントサスペンションは、43mm径倒立式ビッグピストンフォークを備えるがストロークは150mmと本格オフロード車と比較すればさほどの数値ではない。しかしそれを感じさせない「しなやかさ」によって衝撃を吸収し、しっかりと路面を捉えてくれる。メッツラー製のブロックタイヤも見た目以上のグリップ感を実現。この信頼感の高いフロントグリップによってコーナーへ安心して進入できるので、アクセルコントロールで姿勢コントロールを行うことも可能となっている。
また、大型の鋳鋼製ブレーキペダルとハイグリップフットペグをより低く、より広く配置することで、オフロード走行時に自然なスタンディングポジションになるよう設計されているので、足元を気にすることなくライディングに集中することができた。

ロングホイールベースと人間工学に基づく自然なライディングポジション

スクランブラー400Xは、スピード400と差別化が行われており、長いホイールベース、長いストロークサスペンション、大型19インチフロントホイール、ワイドハンドルバーを採用し、不安定な路面での走行時の安定性とコントロール性を高め、スクランブラーらしい堂々としたライディングポジションを実現している。

新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
スクランブラー400Xのシート高は835mm。試乗したライダーの身長は173cmだが、両足のかかとが2cmほど浮いた状態となった。(画像=「Moto megane」より引用)
新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
スリムな車体のおかげで足を自然に下ろすことができる。ステップの位置も気にならなかった。(画像=「Moto megane」より引用)
新型スクランブラー400Xはトライアンフの哲学がしっかり息づいていた!
専用のワイドハンドルバーの採用で少し腕を広げる感じにはなるが、違和感を感じさせない自然なライディングポジション。(画像=「Moto megane」より引用)