こんにちは。
以前、
最低金額1000万~3億円まで、富裕層向け金融サービス“SMA”の各社比較
や
最低金額300万~3000万円まで、プレミアムサービス「ファンドラップ」の各社比較
をお届けしましたsayaです。
ご無沙汰しております。
現在、アベノミクス相場によって投資信託などへの関心も高まっていますが、投資信託の人気は、毎年どのように移り変わっているのでしょうか。
今回と次回の記事にて、2007年〜2012年までの人気投資信託の歴史と経済・金融事情のまとめを振り返ってみたいと思います。
【参考】
パフォーマンスという名の空想?〜投資信託はどこを見るべきか〜
金価格の歴史的推移〜70年代から現在まで〜
◉2007年の人気投資信託ランキング
それぞれの年に人気が集まった投資信託として、投資信託の資金流入ランキングとその年ごとの主な出来事を見ていきます。
なおポートフォリオの情報は、4月30日時点でのモーニングスターのサイトを参照しています。
まず、2007年の年間資金流入ランキングでは、 金利・配当に着目したファンドと、世界に投資するファンドが目立ちます。1月から5月までアメリカの政策金利が5.25%を保ち、6月にはユーロ圏の政策金利が4.0%に達したことで、円安が続きました。その結果として、円安と高金利を求めてジャパンマネーは世界に投資されました。
2007年度資金流入ランキングと直近のポートフォリオ
※資金流入ランキングは2007年12月27日時点
※モーニングスターカテゴリーは2013年4月30日、投資地域は2012年8月~9月のデータです
2007年の金融市場をみてみますと、2月末から3月にかけて、中国株の急落や、米国において住宅市場を中心に経済の先行きや金融市場の安定性に対する不透明感が強まったことなどを受けて、投資家のリスク回避度が高まります。
しかし、その後は、世界経済が総じて拡大基調を維持するとの見方が各国で共有される中で、投資家のリスク回避度の高まりは終息します。好調な企業業績見通しと活発な企業合併・買収等により、世界的にマーケットは堅調に推移しました
ところが、2007年も後半になるにしたがい、マーケットの動揺が高まっていきます。