(写真=Thinkstock/Getty Images)
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こんにちは、現在海外に留学中のファイナンシャルコンサルタントのC.Oです。

直近の株式市場の上昇などにより、運用や投資に関心を持たれる方が今まで以上に増えてきているように感じます。しかし残念ながら、永遠に続く好相場というものは存在しません。そして、短期的な投機は別として、多くの方にとって運用は人生設計とともにある長期投資がほとんどだと思います。
そして、だからこそ、 個別の金融商品の良し悪しを見抜く目や、自分なりの運用哲学が必要になってきます

そこで、本記事では、私自身がファイナンシャルコンサルタントして何年も活動してきた中で考える投資信託のパフォーマンスの見方について、そのポイントを述べさせて頂きます。

◉ただパフォーマンスを見るだけでは駄目な理由


まず、買い持ちのみの株式ファンドの場合、株式市場全体の値動きの影響を多かれ少なかれ必ず受けます。

(※逆に、影響を受けないファンドは「実物資産に投資していない架空ファンドか?」と疑うべきだと思います。)

ですから、 ファンドのパフォーマンスを見るには、「どの時期」の「どの市場」を経験してきたファンドなのかという点を考慮しなくてはなりません。

例えば、以下のような2つの中国株ファンドがあるとします。

Aファンドは、 2009年1月 に設定され、設定来年平均利回りが、 78% でした。
Bファンドは、 1997年1月 に設定され、設定来年平均利回りが、 9% でした。

パフォーマンスだけを見る人は、Aファンドに飛びつきたくなるでしょう。
しかし 、パフォーマンスは、“Launch date”「設定日」とセットで見る必要があります

Aファンドが設定された2009年の1月というと、株式市場が思いっきり下がっていた頃ですね。
そこから、2009年の中国株は稀に見る上昇相場を経験しました。その時期のパフォーマンスだけを元に、年平均利回りが算出されるのです。驚異的に良い利回りが出るのも当然ですね。

ですから、このように過去のパフォーマンスのみで、将来のファンドのパフォーマンスを予測するのは少々危険といえそうです。

また、投資信託の販売用資料を見ていると、 「過去モデルポートフォリオで投資した場合のシュミレーション」といようようなチャートなどが登場することが多々あります 。しかし、これも注意が必要です。なぜなら、 これは実際のファンドのパフォーマンスではなく、空想のパフォーマンスであるわけです。 自分が投資するファンドが実際のトラックレコードを持つものか、それとも架空のトラックレコードしか持っていないのかは、注意深くチェックする必要があるでしょう。