この記事は2024年3月25日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Kiattisak/stock.adobe.com)

2024年3月25日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、前の週に続き全ての通貨が下落となり、ドルが全面高で引けた。週間では円は下落の最上位(-1.57%)に位置し、米ドル/円とクロス円が上昇している。

日銀はマイナス金利解除を筆頭にその緩和の修正は満額回答。しかし、政策変更のほぼ全ては織り込み済みで、発表後は円売りが炸裂した。

スイスがサプライズの利下げ、英国はハト派の据え置きが発表され、週末にかけて両通貨が大幅反落、この余波からクロス円は上げ幅を縮小して週を終えた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週明けの為替市場は中銀ウィークを終えていることもあり、広くその落ち着きどころ、着地点を探る動きに終始しそうだ。大きなイベントを通過したことで、オプション市場が織り込むIV(予想変動率)は急低下、市場が動かなくなることを織り込んでいる。

日本では今週末、月末、四半期末、3月の決算期末という1年ではかなり特殊な営業日をむかえる。最終営業日にかけて、実需の売買が交錯することは確実で、特殊な資金フローの発生に注意を要する。IVの低下を背景に、対主要通貨での円売りに分がありそうだ。

今週は米ドル/円で150.00~153.00円、ユーロ/米ドルで1.070~1.0900ドル、ユーロ/円で161.50~165.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。