この記事は2024年3月21日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2024年3月21日(木)の午前11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日21日(木)日本時間未明のFOMC後はドル売りが優勢となっている。

FOMCが今年の利下げ見通しを2回に引き下げるとの思惑で151.80円台に上昇していた米ドル/円は、利下げ見通しが3回に維持されたことを受けて150円台へと反落。一昨年、昨年と2年続けて上値を阻まれた151.90円台がまたしても「壁」として立ちはだかった格好だ。

もっとも、世界的な株高を背景に低金利の円を売る動きも続いており、本日21日(木)は豪ドル/円が2014年12月以来の99.70円台に上伸。ユーロ/円も、昨日20日(水)の海外市場で付けた165.35円前後からいくぶん調整したものの2008年8月以来の高値圏で推移している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

FOMC後のドル売りは一時的な動きと見ている。政策金利見通しでは、今年3回の利下げ予想を維持したが、来年の予想は4回から3回に引き下げた。さらに、今年のインフレ見通しを上方修正しており、米長期金利がこのまま低下基調を強めることは考えにくい。

米ドル/円は現在、150円台前半へと弱含んでいるが下値は限定的と見ており、心理的節目の150.00円を維持して151円台へと切り返す展開を予想している。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。