この記事は2024年3月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=pinkrabbit/stock.adobe.com)

2024年3月19日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

日銀は本日19日(火)、マイナス金利解除、YCC撤廃、ETF購入終了と、大規模な政策変更を発表した。しかしながら事前にしつこくマスコミにリークされていた内容とほぼ同じであり、マーケットは充分に織り込んでいたため、発表後、米ドル/円は円安方向での反応となっている。

特にJGB(日本の長期国債)に関して、従来通りの購入継続に加えて、場合によっては金利急騰時に指し値オペをするという内容が残っていた。どの金利水準かは明示されていないが、これでJGBの金利が急騰することはないだろう。

そうなると結構緩和的な内容になる。実際日本時間14時前後、日本の10年債金利は低下している。この後日本時間15時30分に予定されているの植田日銀総裁の会見が重要になってくるが、長期金利の安定というのは最も大切なことなので、特にタカ派的な発言はないのではないだろうか。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日19日(火)、米ドル/円が151円を超えて急騰した場合、海外勢のショートポジションも若干残っているようだ。そうなるとストップロスが入ると思うので、少し介入を警戒する必要がありそうだ。

次は今週のFOMCがポイントになる。そのため、米ドル/円は21日(木)日本時間未明のFOMCまでは、高値圏での堅調推移となりそうだ。

▽米ドル/円 日足チャート

240319shimaS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。