この記事は2024年4月2日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Sutthiphong/stock.adobe.com)

2024年4月2日(火)の午後13時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の米ドル/円相場は介入警戒感との綱引きになるだろう。かといって、本日2日(火)12時半頃のレベルである151.70円台などは高くて買いづらいし、152円をバックに売るのも厳しい。よって膠着状態となっている。

ただ、トレンドから考えても上を狙いそうに見えるし、昨日1日(月)の米経済指標の結果なども非常に強く、パウエルFRB議長も利下げを急がないスタンスだ。そのため、米金利は下がらないと見ており、昨日1日(月)の長期金利のように上がるわけだ。そうなってくるとドルはやはり、下がりづらいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、148.00~153.00円。ただし介入がなければ150円は割れないと考えている。

戦略としては、買いから入らざるを得ない状況だが、152円手前では、買ったとしても、どうしても落ちるのではないかという恐怖心を抱いてしまい、かといって、このレベルで売るのも気が進まない。売るのであれば介入が入ってからでも売れるのではないかという気がする。

150円台ミドルや後半など、にわかロングの投げが出て下がる局面があり、介入以外なら丁寧に見極めて買ってみたい。ただし介入であればその瞬間変に買い向かうのは危ないので、せめて149円付近か148円台辺りまでは待ってから押し目を買いたいと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。