自民党敗北によってアベノミクスはどうなる?
今回の衆議院解散の争点は「消費税増税の延期」だが、増税自体は三党合意がすでになされているので既定路線と言え、増税するか否かは論点とはならない。裏のテーマとして挙げられるのが「アベノミクスへの評価」だ。安倍首相は抵抗勢力を一掃し、アベノミクスを強力に推進していくことによって盤石な自民党体制を築こうとしている。
しかし、自民党が敗北してしまったらアベノミクスが停滞することは間違いない。現時点で自民党以上に具体的かつ効果的な経済政策を打ち出している野党はおらず、アベノミクスが停滞した場合、日本経済の停滞も十分に考えられるシナリオとなる。
自民党敗北による株価への影響
アベノミクスによってここ2年間で株価は上昇し、円安が進行していった。株価上昇の背景には外資の存在が見えてくる。円安の効果もあり、外国人投資家の日本株買いが進行した結果、大幅に株価が上昇したのだ。さらにこの株価の上昇を後押ししているのは日銀の金融緩和だ。金融緩和は黒田日銀総裁と安倍首相によって推し進められてきた。この政策も政権が変わってしまえば、ゼロベースに戻される可能性は否めない。
しかも選挙戦でたとえ自民党が敗北するとしても、野党1党での単独政権は考えられず、連立政権は必至だ。となると経済政策に少なからず混乱を招くことになり、嫌気が差した外国人投資家による株の売却が進むことが考えられる。自民党敗北は株価に大きな影を落とすことになるのではないだろうか。
(ZUU online)
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