2割弱は事故後対応でトラブルを経験し半数以上は「謝罪」に不満
自身が交通事故の被害者となった経験がある方に対して「事故後の対応でトラブルはありましたか?」と質問したところ、81.3%の方は「なかった」と回答した一方で、「あった」と回答した方は18.7%となり、2割弱が事故後の対応でトラブルを経験したようです。
事故後対応のトラブルとしては、「加害者の謝罪がない」と回答した方が多く、回答者56人のうち半数以上となる33人が同様のトラブルを経験していました。
次項では、上記以外のトラブルに見舞われた方に伺った、トラブルの具体的な内容を一部紹介します。
上記以外のトラブルの一例
・加害者が菓子折りだけで損害賠償したと警察に報告し、警察はそれで事件が解決したとの連絡があった。(大阪府・40代・女性)
・人身事故で車は廃車だったが加害者が賠償をせず、治療には自分の保険を使った。(新潟県・40代・女性)
・加害者に逃げられた。(東京都・30代・男性)
・依頼した弁護士が相手方寄りで頼りなかった。(神奈川県・50代・男性)
・代車を使用した代金の支払いについて相手方と認識の違いがあり、請求のタイミングになって支払う・支払わないで揉めることになった。(福岡県・30代・女性)
調査結果のまとめ
内閣府の発表によると平成25年(2013年)における交通事故発生数は629,021件(※1)であり、冒頭に記載している通り令和5年(2023年)の交通事故件数307,930件と比較すると、直近10年での交通環境整備や車両の安全性確保・機能向上により、交通事故件数は減少しています。しかし、交通事故がなくなったわけではなく、誰しもが当事者になり得てしまうことに変わりはありません。
もしも被害者になってしまった場合でも、加害者が必ずしも誠実に対応するとは限らず、必要に応じて行動を迫られるケースもあるようです。
また、調査では6.12%の方が弁護士へ相談していますが、交通事故被害に遭った際には、怪我の程度にかかわらず、できる限りの補償を受けるためには専門家に頼ることを念頭に置いてもよいかもしれません。
これからも「ベンナビ交通事故」では、こうした調査を通じ、交通事故被害に巻き込まれてしまった方が泣き寝入りをするようなことなく、納得できる選択肢をとれるような情報発信をしてまいります。
※1 平成25年中の道路交通事故の状況|内閣府
https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h26kou_haku/zenbun/genkyo/h1/h1b1s1_2.html
■当調査の掲載記事
交通事故の賠償に満足できた割合は4割未満!被害者300人にアンケートを実施
https://jico-pro.com/columns/421/
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■株式会社アシロ 概要
・代表者 : 代表取締役 中山 博登
・所在地 : 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング4F
・資本金 :608百万円(2024年1月末現在)
・設立 : 2016年4月
・従業員数: 96名(2024年1月末時点)※連結子会社を含む
・事業内容:
―インターネット上で法律情報や弁護士情報等を提供する「リーガルメディア関連事業」
―弁護士等の士業や管理部門に特化した人材紹介サービスを提供する「HR 事業」
・サイトURL:https://asiro.co.jp