人気通貨ペア 本日の予想レンジ
ドル/円の見通し:方向感を欠く相場展開
5日のドル/円は終値ベースで約0.3%下落。米6月雇用統計は、非農業部門雇用者数が20.6万人増と予想を上回ったが、4月および5月分の下方修正により3カ月平均の増加幅は2021年1月以来の17.7万人に鈍化した。失業率は予想の4.0%を上回り2021年11月以来の4.1%へ上昇。平均時給は前年比の伸びが3.9%へ予想通りに鈍化した。米雇用情勢の減速を示す雇用統計との見方から米長期金利が低下するとドルは売り優勢となった。他方、ナスダック総合指数が史上最高値を更新するなど、米国株が長期金利の低下を好感して上昇する中で低金利の円を売る動きも根強く、ドル/円は売買が交錯。米6月雇用統計の発表後に160.30円前後まで下落したのち161.30円台へ切り返したものの、結局は雇用統計発表直前と同水準の160.80円台で取引を終えた。
ドル/円は本日も米長期金利や主要国の株価動向を睨んだ動きが続くと見られ、方向感を欠く相場展開となりそうだ。市場の関心は、明日9日に米上院で行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の半期に一度の証言に向かっていると考えられる。
注目の経済指標:
特になし
注目のイベント:MPC委員発言
※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。