この記事は2024年7月18日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PictMotion/stock.adobe.com)

2024年7月18日(木)の11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円相場は本日18日(木)の東京市場で155.30円台へ続落している。昨日17日(水)午後から急速にドル売り・円買いが強まった背景は以下。

1.トランプ前米大統領がドル高・円安は大きな問題だとの認識を示したこと
2.河野デジタル相が円安是正のために日銀に利上げを求めたと伝わったこと
3.パウエルFRB理事らが利下げが近いとの認識を示したこと

以上があると見られる。そうした中で、下値支持と目されていた157円台前半をあっさりと下抜けて年始からの下値を結んだサポートラインを割り込んだことで、ロング勢の手仕舞い売りが活発化したようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は手仕舞い売り主導の動きと見られる事から、時おり下げ止まりこそするものの、戻りらしい戻りがほとんどないのが今回の下落局面の特徴だ。

ショートカバーによる反発が期待しにくい地合いだけに、155.10円台を通る100日移動平均線や心理的節目の155.00円で下げ止まるか注目している。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。