この記事は2024年7月25日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2024年7月25日(木)の11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

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現在の為替相場の傾向や相場観

円キャリー取引の手仕舞いと見られる円買いが一段と強まっている。

1.米CPI鈍化を受けたFRBの利下げ観測
2.政府・日銀による円買い介入
3.トランプ米前大統領のドル高是正発言
4.バイデン大統領の撤退を受けた大統領選を巡る不透明感
5.政府要人からの日銀への利上げ要求
6.ロイターによる日銀利上げ検討の報道

以上が円買戻しの背景と考えられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は本日25日(木)日本時間朝方、一時153.00円を割り込んだ。これで月初の38年ぶり高値161.95円からの下落率は5.6%に達した。

実は昨年7月も145.07円からから137.23円まで5.4%下落する調整局面があった。

今回の下落も調整なのか、あるいはドル高・円安の終わりの始まりなのか、ここからの動きがカギを握ることになりそうだ。

ちなみに、昨年7月は日銀が月末にYCCの柔軟化を発表。これに失望した市場は円売りを再開した。

今年も来週の日銀金融政策決定会合が焦点となりそうだ。

▽米ドル/円 4時間足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。