この記事は2024年7月24日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2024年7月24日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

トランプトレードが始まった。米大統領選まではまだ時間があり、少し気が早いのだが、ほとんどのマーケット参加者はトランプ氏の勝利を織り込みに行っている。

足元の発言では「ドル高・円安で我々は大きな通貨問題を抱えている」と名指しで日本を批判しており、その発言から大きく円高へ。本日24日(水)の日本時間午前中も特別材料もないところで円高が進んでおり、米ドル/円は155円付近まで下押ししている。トランプ氏の発言による不透明感から円キャリーの巻き戻しが出ているのだろう。

また、来週はFOMCと日銀政策金利決定会合を控えており、特に日銀は会合前にリーク報道が出ることが多く、ヘッドラインには耳を傾けておきたい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

円キャリーのポジションが溜まっている中、先の読めないトランプ発言が重なり、円売りの巻き戻しが優勢。更に来週の日銀政策金利決定会合までは引締め方向へのリーク記事が飛んでくる可能性もあり、円高を意識しながらだろう。

マーケットがトランプトレードに慣れて、日銀を通過すれば円キャリーが戻る展開もありそうだが、それまでスウィングトレードは難しい。7月相場にしては珍しく十分なボラティリティがあるので短期売買に終始したい。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。