この記事は2024年7月23日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=gesrey/stock.adobe.com)

2024年7月23日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

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現在の為替相場の傾向や相場観

現在の米ドル/円は上値が重い展開となっているが、日米の思惑が一致したことによるドル売り優勢の展開となっている。

日本は以前から円安を阻止したいと考えており、米国はトランプ大統領候補がドル安政策を取ろうとしている。その両者の方向性が合致したことで、米ドル/円はかなり下落する可能性が高まってきているのではないだろうか。

7月11日(木)、12日(金)の介入で海外勢が驚いたのが、日本政府・日銀がボラティリティがない中で介入を実行したことだ。

以前神田財務官は「ボラティリティがなければ介入しない」というニュアンスの発言をしていたが、結局はボラティリティは関係なく、水準での介入だったということが海外勢を驚かせたようだ。イエレン財務長官が「介入は稀であるべき」と再三言っていたが、そんななか神田財務官は介入の回数や頻度になんの制限もないとの認識を示したことも海外勢を驚かせた。

しかも介入資金に関する資金は日米スワップ協定を使えば手持ちの円をいくらでもドルに換えることが可能で、無尽蔵に調達出来るわけだ。日本政府・日銀にとって臨んでいた流れになってきた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、一昨日21日(日)時点では155.00~159.10円で考えていたが、上はもうそこまで行かなさそうなので155.00~158.00円に変更したい。戦略としては順当に流れに沿って戻り売りで臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。