この記事は2024年8月1日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Akio Mic/stock.adobe.com)

2024年8月1日(木)の11時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は、昨日7月31日(水)の日銀金融政策決定会合と本日8月1日(木)日本時間未明のFOMCを経て149円台へと下落。本日1日(木)朝は148円台へとさらに下値を拡大している。

日銀は政策金利を0.25%に引き上げた上で、植田日銀総裁が追加利上げに前向きな姿勢を示した。

FOMCは政策金利を5.25~5.50%に据え置いたがパウエルFRB議長が9月利下げを示唆した。利上げに向かう日銀と利下げに向かうFRBとのコントラストが鮮明になったことで、目先はドル安・円高がどこまで進むかが焦点となっているようだ。なお、FRBは今回のFOMCで従来のインフレ上振れ警戒の姿勢を弱め、雇用下振れを警戒する姿勢を示した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

日銀とFRBを終え、市場は明日2日(金)に発表される米7月雇用統計に対する関心を一段と強めている。

これまでに発表された米国の7月の雇用関連の経済指標が概ね冴えなかっただけに、明日2日(金)の雇用統計にも下振れ警戒感がくすぶっているようだ。

米ドル/円は3月安値の146.50円付近までめぼしいチャートポイントが見当たらないのが現状だ。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。