この記事は2024年8月28日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Robert/stock.adobe.com)

2024年8月28日(水)の午前8時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

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現在の為替相場の傾向や相場観

本日28日(水)は基本的にNVIDIAの決算待ち。発表は日本時間明日29日(木)午前5時20分頃の予定。

NVIDIA(エヌビディア)の決算がなぜこれほど重要なのかと言えば、「マグニフィセント・セブン」の一角を占める同社は今年、ナスダック100指数の値上がり分のうち3分の1余りをたたき出しているためだ。

ゴールドマン・サックス・グループのトレーディングデスクは幅広い指数に大きな影響をもたらすことから、NVIDIAを「地球上で最も重要な銘柄」と呼んでいる。

NVIDIAの株価は年初来で約160%、2022年10月につけた弱気相場の最安値からは1000%値上がりしている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

NVIDIAの決算を控えてFX市場も大きな動きはなし。個人的に気になるのが、米国の金利スワップ市場の動き。

為替市場では、パウエルFRB議長のコメントの後、センチメントは圧倒的にドル売りだが米国の金利スワップ市場が示す米国の年内の利下げ確率は大きく変わっていない。仮に金利スワップ市場が年内のさらなる利下げを織り込み始めればドルショートを増やすが、米金利スワップ市場では織り込み済みだったともいえる。

ただユーロ/米ドルが1.1200ドルを明確にブレイクすることができれば、為替市場もボラティリティが高まりそうなので、ユーロ/米ドルが1.1200ドルを明確に超えるかどうかがポイントだろうか。NVIDIAの決算に注目したい。

▽ユーロ/米ドル 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。