この記事は2024年8月27日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=metamorworks/stock.adobe.com)

2024年8月27日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週のジャクソンホールにおいて、パウエルFRB議長は明確に利下げ方針を示した。また一方、植田日銀総裁は円安を理由に利上げしたので、円安がインフレに影響を及ぼすのであれば利上げするという姿勢を明確にした。

日米の金融政策が縮小方向に向かうことがハッキリしてきたので米ドル/円は当面は戻り売りのマーケットになるだろう。

米国の金融政策がより雇用を重視する方向にシフトしたので、次の雇用統計が最重要となる。ただ極端に悪い数字が出てこなければ9月の利下げは25bp、悪い数字であれば50bpを想定している。

それまでは雇用関連の数字に一喜一憂する展開が予想され、新規失業保険申請件数やADP雇用統計などを材料にトレードすることになりそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の145円以上はとりあえず戻り売り。ただ、米10年債利回りなどはまだ3.8%なので、一気に140円を割り込んで行く展開も考えづらい。

米ドル/円は安値圏でのもみ合いで、ややジリ下がりの展開を予想している。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。