この記事は2024年9月10日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年9月10日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週6日(金)の雇用統計は予想を下回るものだったが、今月9月のFOMCによる利下げ折り込みは25bp(0.25%)が主流になりつつある。
その意味ではさらなるドル売り材料にはならないのだが、その先の利下げ折り込みを見ると、特に来年2025年の1月辺りまでに375bp(3.75%)と、現状から150bp(1.50%)の利下げを折り込み始めている。
9月は25bp(0.25%)だが、そこから何度か50bp(0.50%)の利下げを含めて利下げペースが加速することが予想され始めている。
ここから1.50%(150bp)の利下げというのは、かなりのペースなので、米ドル/円が反発するのは難しいのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は、直近安値である141.70円レベルを下回ってくると、同時に週足の一目均衡表の雲を下回ることになり、下げのスピードが加速するかもしれない。
目先はもみ合い相場なのだが、144円近辺では戻り売りを丁寧に繰り返していきたい。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。