この記事は2024年10月1日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Synthetica/stock.adobe.com)

2024年10月1日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週9月27日(金)の自民党総裁選で石破氏が勝利した。これを受け、円買いが進み日経平均株価は大幅に下落し、いわゆる「石破ショック」が起きた訳だ。

高市氏は以前から日銀の利上げに関して牽制発言をしていたが、石破氏は元々「金利のある世界へ」という発言をしており、日銀の利上げに賛成だった。こうした背景を考えると、株も一旦崩れており、円高に行くと読んでいたのだが、米ドル/円は本日1日(火)時点で144円台まで戻ってきており、予想と逆の展開となっている。

マーケットが入れ込んでドル売りをし過ぎたせいか、ショートの買い戻しが入っている模様。ただ、ショートの買い戻しはここからもまだ入るかもしれないが、米国の景気の鈍化は明確であり、日銀も金利を上げることで方向性は決まっている。

よってあとはタイミングの問題だけだ。そう考えると昨日9月30日(月)のパウエル氏の50bpの利下げはないという発言を受けてドルの買い戻しが入っているというだけだと考えられる。そのため方向的には米ドル/円は売りと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、140.00~145.00円。戦略的には下攻めのイメージ。現在既に144円台ではあるものの、ここからどんどん上がって146円台に行くという感じはしないため、引きつけて戻り売りで臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。