この記事は2024年10月3日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=ImageFlow/stock.adobe.com)

2024年10月3日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は、昨日2日(水)の海外市場で146円台を回復。

石破首相が「現在は追加利上げをするような環境にはないと思っている」と発言したとはいえ、そもそも日銀の年内利上げ期待は高まっていなかったことを考えると、1日で2%の大幅な円安が進行するきっかけとなったことに驚きが隠せない。

仮説ではあるが、ポジションを円ロングに傾けていた投機筋が明日4日(金)の米9月雇用統計を前に損切り覚悟の円売りを迫られた可能性が高そうだ。雇用統計の前哨戦である米9月ADP雇用報告の好結果も手仕舞いの円売りに拍車をかけたと考えられる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は本日3日(木)日本時間早朝に146.90円前後まで上昇して自民党総裁選の開票中に付けた直近高値(146.51円前後)を上抜けており、短期的に上方向を目指す流れは明らかだ。

ただ、円売りの原動力である買い持ちポジションの整理がある程度終了したとすれば、明日4日(金)の米9月雇用統計までの上値余地はそれほど大きくないと見るべきかもしれない。

日足一目均衡表の雲下限(147.09円前後)や9月高値(147.20円前後)はひとまず上値抵抗になる可能性があると見ており、これらを突破してさらに上値模索の展開になるとすれば、やはり今回の米9月雇用統計の結果を確認してからになるのではないだろうか。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。