この記事は2024年11月20日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Ruslan/stock.adobe.com)

2024年11月20日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日19日(火)の欧米市場は一時リスクオフに。要因はウクライナ。

------------------------ウクライナ、ロシア領内に「ATACMS」使用で初の攻撃------------------------
ウクライナ軍はロシア領の国境地帯を、米国が供給した長射程の戦術弾道ミサイルシステム「ATACMS」を使用して初めて攻撃した。RBCウクライナが軍当局者の話として報じた。

(出所:ブルームバーグ)

マーケットは リスクオフで円とスイスフランが買われ、ユーロが下落している。ただ前日に下記の報道が入っていたことで、ウクライナが早晩ロシアを攻撃することはわかっていたこと。「ジョー・バイデン米大統領は11月17日(日)、ウクライナに対し、米国製の長射程ミサイル「ATACMS(陸軍戦術ミサイルシステム)」を使用してロシア領内深くを攻撃することを承認したと報じられた。

(出所:ニューズウィーク)

加えて、懸念されたロシアの反撃はなかったことから、株もユーロ円も全戻し。ただ、ウクライナの劣勢が伝えれられる中、長射程ミサイル「ATACMS」の使用が許可されたウクライナの反撃は続きそうで、いつ再びリスクオフになるかわからない状態だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

このところ、米ドル/円、クロス円のボラティリティが急騰しており、ちょっとしたヘッドラインで乱高下しがちなので対円は避け、ユーロ/米ドルの戻り売りで臨みたい。

▽ユーロ/米ドル 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。