この記事は2024年11月20日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=tope007/stock.adobe.com)

2024年11月20日(水)の午後12時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

プーチン露大統領が核兵器の使用基準を緩和したことによる地政学リスクの高まりから、急速に円高に振れ、米ドル/円は一時153円台まで下落。しかし、ラブロフ露外相が「核戦争が起きないというのがロシアの立場だ」と発言したことで結局往って来いとなり、本日20日(水)正午頃は154円台後半で推移している。

初動では久々にしっかりと「リスク回避の円買い」で反応しており、ヘッドライン対応の参考としたい。また、トランプトレードも賞味期限が近づいており、次の材料待ちといったところ。明日21日(木)日本時間早朝のエヌビディア決算が材料になるか注目したい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

トランプトレードが調整局面に入り、日米の金融政策も方向性が見えないため、次のテーマを探る時間帯なのだろう。

米ドル/円は一旦様子見だが、ボラティリティは十分あるため、短期では十分にチャンスがある。

ウクライナとロシアを巡る関連ヘッドラインではAIがテキストに反応して円やフランが買われる局面であればカウンターも検討。また、エヌビディアの決算だが、マーケットは過度な期待をしており、市場予想通り、もしくはわずかに上回った程度では失望売りを招く可能性がある。

▽米ドル/円 の週足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。