この記事は2024年12月18日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年12月18日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
先週から始まった中央銀行週間は、今週のFOMC、日銀、BOEで終了となる。
注目はFOMCと日銀。FOMCは明日19日(木)日本時間未明に25bpの利下げを決定するというのがコンセンサス。市場は来年1月以降の政策判断に向けたパウエルFRB議長の姿勢に注目しているようだ。
RBCは、四半期ごとに示されるドットプロットについて、来年の利下げが2回にとどまるとのシグナルを発する可能性があると指摘。来年の利下げが2回にとどまるようであれば、ドルにポジティブとなる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日銀に関しては、つい2週間ほど前までは、日経電子版の報道をきっかけに、今週日銀が利上げすることがかなり織り込まれていた。しかし、その後、当局者から否定ともとれるコメントが続出し、今月の日銀の利上げ確率は急速に低下している。結果として、FOMC、日銀とも大きな変化がなければ、ドル上昇のきっかけになると考えている。
今年最後のイベントとなる、FOMCと日銀金融政策決定会合に注目したい。
▽米ドル/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。