この記事は2024年12月17日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年12月17日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。
現在の為替相場の傾向や相場観
明後日19日(木)、日本時間早朝のFOMCと同日正午頃の日銀会合が焦点となっている。
FOMCのコンセンサスは25bpの利下げとなり、ドットプロットがどのように推移するかと、パウエルFRB議長が会見でどのような発言をするかがポイント。
利下げペース減速についての言及があると思われるため、ドットプロットも上方シフトするだろう。 2025年の利下げ回数はおそらく3回になると思うが、これがもし2回になるとかなりドル高方向への勢いがつくとみている。
日銀会合に関しては、政策変更なしのコンセンサスだが、植田総裁が会見ではタカ派的な発言を行うと思う。しかしながら、ここ10日ほど、メディアを通じて利上げはないというリーク報道が頻発した。これは植田総裁の経済物価見通しはオントラックということで利上げは近いという思惑を消したのだと思うが、やり過ぎだったような気がする。よって相当タカ派的な会見でないと、円高への揺り戻しが厳しいかという気がしている。
植田氏はFOMCと日銀会合をみて両方から来る総合判断で動くと思うので、実際は植田氏の発言を見てから考えたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今年はもうクリスマスも近く、来年にはトランプ氏も大統領に就任するので、待ちのマーケットになるのではないだろうか。
年末年始は静かな相場となりそうだ。
▽米ドル/円 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。