この記事は2024年12月18日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年12月18日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
現在、明日19日(木)日本時間未明のFOMCと同日正午頃の日銀待ちとなっている。
FOMCは25bpの利下げを完全に織り込んでおり、ポイントはドットチャートとパウエルFRB議長の発言。ドットチャートは2025年末の中央値が9月の4回利下げから、3回利下げもしくは2回の利下げに上方シフトする見通し。パウエルFRB議長からも利下げペース鈍化をアナウンスする可能性は高い。
一方の日銀は本日18日(水)正午時点で利上げ確率が14%となり、今回は据え置きが市場予想。ただし、政策変更はないものの、植田総裁が記者会見で来年1月の利上げを織り込みにいくのかがポイントとなる。
現在の為替相場の戦略やスタンス
FOMCはタカ派的になると予想しており、既にドル高も進んでいるため、突っ込みすぎないようには注意したい。
日銀は一時今回の会合で利上げに踏み切るのではないかとの観測もあったが、報道機関が火消しに走るなど、相変わらずマーケットとの対話はうまくいっていない。
植田総裁の記者会見でもある程度タカ派を演じきれないと短期勢から円安イベントにされてしまうだろう。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。