この記事は2025年1月9日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2025年1月9日(木)の10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
本日9日(木)は、米国で昨年12月に亡くなったカーター元大統領の国葬が行われ、服喪の日としてNY株式市場が休場、NY債券市場は午後2時(日本時間10日午前4時)までの短縮取引となる。
明日10日(金)には米12月雇用統計が発表されるというタイミングでもあり、米ドル/円は動意が鈍る可能性が高そうだ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
気になるのは英国債の下落(金利上昇)であろう。
一昨日7日(火)に行われた英30年債入札がきわめて不調に終わったことをきっかけに、同国のインフレリスクや財政リスクに再び焦点が当たりつつあるようだ。
英10年債利回りは昨日8日(水)、17年ぶりに4.8%台へ上昇。いわゆる「悪い金利上昇」との見方からポンドは対ドルで約9カ月ぶりの安値へと下落し、英ポンド/円も米ドル/円が上昇したにもかかわらず197円台から195円台に下落した。
2022年9月のトラス・ショック時に比べると英国株が大きく下げていない点は救いだが、英国発のリスクオフには念のため警戒が必要だろう。
▽英ポンド/米ドル 日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。