富士ソフト争奪戦は越年に

争奪戦が越年となったのは富士ソフトをめぐる一件だ。米国を代表する投資ファンドのKKRとベインキャピタルが激突する異例の展開を見せている。先行するKKRは富士ソフトに2段階方式でのTOBを実施中だが、この注目案件では三菱UFJモルガン・スタンレーが代理人を務めている。

ベインは1月下旬もしくは2月上旬に対抗TOBに乗り出す方針を示している。ただ、どの証券会社が代理人を務めるのかは明らかではなく、関心事となっている。

◎2024 年公開買付代理人:証券会社別の件数推移(届け出ベース)

2020年 21年 22年 23 年 24年
TOB総件数 60 70 59 74 100
みずほ証券 12 11 7 9 23
SMBC日興証券 8 20 14
21
19
野村証券
21
10
7
11
19
大和証券
5
6
11
7
11
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
7
5
7
6
9
三田証券
4
8
6
6
7
東海東京証券
0
3
3
4
5
SBI証券
1
4
3
8
4
その他証券
2
3
1
2 3

※2024年のその他証券はフィリップ証券2件、岡三証券1件。公開買付復代理人はカウントせず。

文:M&A Online