この記事は2025年3月25日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=maroke/stock.adobe.com)

2025年3月25日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の為替相場は、期末絡みのフローが出てくるため注意したい。また、経済指標としては今週28日(金)の米PCEに注目。テクニカル的に見て、目先の米ドル/円は戻りやすい形になっているようだ。

日足チャートをみると先週の高値は150.15円だが、先月2月の高値もほぼ同レベルの150.19円付近。しかし21日移動平均線を完全に上抜けてきているため、ここから一旦上に跳ねそうだと考えている。

ただ、200日移動平均線が下がってきていることや、151.25円付近にフィボナッチの38.2%戻しが位置していることから、151.50円はそう簡単に抜けないのではないかと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一昨日23日(日)に考えた今週の米ドル/円予想レンジは、148.00~151.50円で150.15円を抜けてストップで跳ねる可能性を考えていた。しかし、いきなり昨日24日(月)の夜に抜けてしまい、本日25日(火)には151円手前の高値をつけている。

ただ、予想レンジはこのまま変更なしで行きたい。

戦略としては、本日25日(火)に関しては150.35~150.45円から下は買いたいと思っており、150.20円にストップを置いて、150.85~150.95円で利食うイメージ。そしてもし跳ねたら151.55円にストップを置いて、151.30~151.35円レベルより上は売りたい。

日米の金利差に関しては縮小方向で変わりないし、現在はトランプ関税も4月2日(水)の分はそれほど強いものにならないのではないかという思惑あってのショートカバーなのだろうが、4月2日(水)以降になればその特殊要因の買いもなくなるので、跳ねたところは売ってもいいのではないだろうか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。