この記事は2025年3月25日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=zimmytws/stock.adobe.com)

2025年3月25日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

先週の日銀とFOMCが終わり、次の焦点は4月2日(水)のトランプ関税の行方。

トランプ米大統領のいう相互関税がどのような内容になるのかは不明だが、このところの米国株の下げや米ドル/円下落の背景にあったのは、トランプ政権の関税政策はディールの材料であって、関税は滅多に引き上げられないというマーケットにあった思い込みが裏切られた為だ。

ただトランプ氏は次の関税については交渉の余地があると発言している。これはおそらく4月2日(水)に大きめの関税が発表されたとしても、実施するまでに様々な国との交渉の間で関税率が引き下げられる可能性が高いことを示唆しているのだろう。

また、トランプ氏としてもこのまま金融市場が不安定化し株価が下落していくと、支持率も落ちるので、中間選挙での敗北リスクを抱えることとなる。よって市場にやさしめの税率変更になるのかもしれない。

こうした期待があるので、現在株価が反発し、米ドル/円も反発しているのだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

月末のリバランスは米国株が落ちていることを考えると直感的にドル買い方向に作用するのかと思う。 こうした短期的なドル買い要因に支えられてドルが反発してきた。

ただこの先はもう少しドル高が続くかもしれないので、全ては4月2日(水)の関税の行方を見てからの判断とし、それまでは様子見姿勢で臨みたい。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。