海外勢の新規取得も続々明らかに

米国ベンチャーファンドのウィルは大手企業向けに電力取引市場を運営するデジタルグリッドの株式5.39%を取得した。ウィルは米国シリコンバレーに本拠を置き、日米のスタートアップ企業への投資を手がける。フリマサービス最大手のメルカリも投資先の一つだ。

今回株式取得したデジタルグリッドは4月22日に東証グロース市場に上場したばかり。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

アジア投資ファンドの動きでは、香港オアシス・マネジメントが求人情報サイト運営のエン・ジャパン、シンガポールの3Dインベストメントパートナーズがゲームソフト開発や出版のスクウェア・エニックス・ホールディングスについて、各5%超の株式を新規取得した。

オアシスは新規保有が昨年11月に判明したコクヨ、今年2月に判明した太陽ホールディングスの両株式を買い増したことも分かった。このうち化学メーカーの太陽HDの保有割合は今回10.57%と2ケタを超えた。

英国勢ではアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)、ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NAVF)の両ファンドが引き続き投資を活発化。AVIは液晶製造装置用ランプなどのヘリオステクノホールディングス、NAVFは化学品製造の日本精化について、5%超の新規取得が判明したほか、既存銘柄を買い増す動きが継続した。

4月:アクティビストによる主な保有状況(直近に提出の大量保有報告書に基づく。共同保有分を含む。赤字は新規保有。※保有割合が低下

M&A Online
(画像=「M&A Online」より引用)

文:M&A  Online