M&A成立から100日、PMIの舞台裏
M&A成立後、PeopleXは迅速にPMI(統合プロセス)に着手した。同社取締役CFOの開田康志氏によれば、クロージング後、松本氏と論点を洗い出し、大枠の方針とスケジュールを決定。 その後、アクティブ・コネクターの従業員を東京オフィスに招き、今後の事業展開について話し合う場を設けた。
(画像=PeopleX 取締役 CFO 開田 康志 氏 、「M&A Online」より引用)
同社Head of Agentの中川秋星氏は、仲間に加わる相手を尊重しつつ、「彼らがやりたかったこと、やれなかったことをしっかりと吸い上げて事業の方向性を決め、その後でこちらが望むものを合わせていった」と語る。アクティブコネクターを訪問した際には、外国籍が多いアクティブ・コネクターの従業員に合わせて英語でスピーチを行うなど、相手に合わせてコミュニケーションを図ったという。100日間以内で大胆に変えるのではなく、少しずつ改善ながらアプローチし、PMIを進めていった。
(画像=PeopleX Head of Agent 中川 秋星 氏、「M&A Online」より引用)
アクティブ・コネクターは、譲渡月に過去最高売上を達成。 中川氏は「業務プロセス改善や求人ポジションの連携なども含め、当社の転職エージェント事業とのシナジーがすでに生まれ始めている。今後さらに売上が上がっていくことを期待できる」と話す。好調な業績とM&Aによる統合と相乗効果で事業拡大のスピードアップにも期待がかかりそうだ。