
今、資生堂のここ10年間の年足チャートを見ているが、恐ろしいジェットコースターの軌道を見ているようで、気分が悪くなったよ。
日本撤退が発表された「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」は、一応デパコスのやや安価なメイクアップブランドだ。スキンケアと違って高差益だが、やっぱり広告費とかマーケコストがかかるから、なかなか育てるのが難しいよな。
まあ、「シャネル(CHANEL)」や「ディオール(Dior)」が君臨する限り、なかなか目立てないし。そもそも4年前にこのブランド自体は売却しているから、日本撤退も時間の問題だったのでは?と推察。売却ブランドをもう一度持ち上げるなんてやらないもんね。
しかし資生堂は、まだ先行きがイマイチ見えていない。とりあえずコア営業利益率を来年度まで3.5%から7%にすると公言している。となると、まず利益向上に目を向けるためブランドのスクラップから入るのが常套手段になる。「ローラ メルシエ」もその一環だろう。
最近、「そろそろ資生堂株反転か?」とか、「みんかぶに騰がると書いてあった」とか有名企業だからと株価が今安いと考えて、買い始めている人が多いようだ。いやいや待たれい!有名企業ほど、戦略を動かす時に伝統が邪魔をして難しいんだぞ。
あんなに中国マーケット一辺倒だった会社が、どこに軸を置くようになるのか確かめるまで待たないと。でも資生堂だから、やっぱり期待しちゃうんだよなあ。意志が弱いぞ、巳之助!
▶︎巳之助メーター 1ニョロ 素通り
まだまだだ。でも、私待つわ、いつまでも待つわー
(1ニョロ=素通り 2ニョロ=監視 3ニョロ=今だ!)
■プロフィール:いづも巳之助
プライム上場企業元役員として、マーケ、デジタル事業、株式担当などを歴任。現在は、中小企業の営業部門取締役。15年前から分散投資を手がけ、まもなく保有株式評価額1億円。流通株を得意としている。たまに神社仏閣への祈祷、お祓い、占い、風水などスピリチュアルな方法で、売買を決定する時がある。