この記事は2025年8月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=birth7/stock.adobe.com)

2025年8月19日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週の焦点は、ウクライナ戦争が和平に向かうのかどうかと、週末のジャクソンホールでパウエルFRB議長からどのような発言があるかだ。

まずウクライナに関しては、トランプ米大統領の努力もあり、かなり和平に近いところに来ているように見える。

ただ最終的にどういったところに落ち着くのかは全く見えていない。しかしながらマーケットは和平実現でドル高という反応をしているものの、本当に実現した際にはそれなりに大きく動くと思うので、あまり決めつけない方がいいように思える。

次にジャクソンホールに関しては、パウエルFRB議長の発言内容が最大の焦点だが、おそらくこれまでの発言のトーンをあまり変えないのではないかと考えている。

8/1(金)に発表された7月の米雇用統計で、過去の雇用者数が大幅に下方修正された点を指摘しつつ、「実は労働市場は想定よりも弱いかもしれない」といった発言があれば、利下げの思惑から少しドルが売られやすいかと思う。

植田日銀総裁がジャクソンホールに出席するのかは、まだわからないが、植田氏の発言がそう大きく変わることはないだろう。ただ、ベッセント米財務長官の「利上げ要求」発言があった後なので注目したい。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ジャクソンホール前ということもあり、今週は全体的にあまり動かない週になると考えている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。